一年前に死んだはずの恋人が僕の目の前に現れた。
彼女が僕に託したのは、
異世界から持ち出された眼鏡。
甘美なる暴力の源、眼鏡火炎≪メガネ・フレイム≫だった。
僕がその眼鏡を掛けた瞬間、
世界は燃えた。
地球に現れるドラゴンと異世界の兵士。
そして開かれる異世界へのゲート。
メガネフレイムの持つ強大な力を求めて吹き荒れる風が、
立ち上った戦いの火炎を禍々しく育てていく。
戦う意味なんて僕は興味ないけれど。
でも、みんなと笑い合える世界を手に入れたいから。
そのために僕も、戦場で眼鏡を掛ける。
(カクヨムにも同内容で掲載しています)