『俺の手は、人を殺すためにあるんだ』(本文から抜粋)
第二次世界大戦終結後、東西に分断されたニホンでは争いが起きていた。それぞれを世界二大勢力であるブルス合衆国・トロワ連合国が支配したからだ。このように、戦争ビジネスだけのために、二国によって世界中で紛争が誘発されている。
少女「金子秋(かねこ・あき)」は、トロワ軍に父を殺されたうえ、その軍事下で殺人兵器となるべく育てられた。ある日、秋はニホン西国に送られ、少年「シュウ」としてSBS合戦に参戦・勝利するよう任務を言い渡される。SBS(特別戦闘学生)制度によって、関ヶ原では三年に一度、東西合戦が行われているのだ。合戦へ向けての訓練所で、シュウは同い年の一般市民である少年少女たちと出会う。友情、恋、対立。さまざまな感情がぶつかり、絆がうまれる。人間(パーソン)であるということはどういう意味なのか。