安田金子(やすだ かねこ)はアメリカに住む現地生まれの24歳。10代の頃まで名前や容姿を笑われるなどの散々なイジメを経験してきたことから、自分に自信が持てず、将来への希望も無くしていた。しかし、経済的自立だけを理由に、親元を離れてカフェ店員として正規雇用で働いていた。そんなある金曜日の午後、一人の青年が初めてカフェに来店してから、毎週金曜日の午後14時に通うようになり、注文はコーヒー一杯のみ。オーダーを取る店員はいつも金子を指名する。青年と少しずつ言葉を交わし、彼に心を開いていく金子。自分の内面と向き合おうと彼女は努力を始める。