「なぜ入月凪沙は死んだのだろう」30歳になる日、社会に居場所を見出せなくなった入野史仁はそう問いかけながら自殺をした……はずだった。才色兼備で高嶺の花と言われていた同級生の凪沙もまた高校二年の冬、彼女の誕生日に自殺していたのだ。その理由を知らないことだけが史仁の唯一の未練であり全てだった。
その思いが彼を高校二年の秋に――凪沙が自殺する前の時間に呼び戻してしまう。理屈のない時間跳躍に戸惑いながらも史仁は凪沙の自殺しようとしている理由を突き止めることにした。今度こそ未練を断ち切って死ぬために。
これは杜子春、十三年、嫌悪感、愛の挨拶、やりたいこと、様々な要素が絡み合う世界で二人の少年少女が死ぬための話だった。
この物語はミステリーでもサスペンスでもありません。
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追記)誤字報告ありがとうございます。お恥ずかしい限りですがとても助かります。
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日常 青春 恋愛 ハッピーエンド シリアス 男主人公 年の差(?) 後にくるイチャイチャ
読了時間:約378分(188,958文字)