俺の人生は、とんでもない確率で、偶然と偶然が重なり合い、悪いことが更に悪い方へと進んで行く。
一度何かが始まると、止まることを知らない。
しかも、ことが起こるのはいつも俺が対象。
例えば、『俺以外のやつが悪いことをしても、すべて俺に罰が下される。』とかだ。
理不尽にも程があった。
それは、普通に生きていれば体験はしないであろう、とてつもなくつらいものだ。
しかし、今まで悪いことばかりではなかった。
確かに普通の人が体験できない良いこともあった。
だが、それに見合う対価として、これは酷過ぎた。
絶対に許せなかった。だから、決めたんだ―――