「うちの弟に指一本でも触れてみろ、ただで済むと思うなよ」
人間とは思えない身体能力を持つ重度のブラコンお兄ちゃん、朝日奈奏。人並み外れた魔力を持ち魔法を扱える、お人好しでしっかり者の弟、朝日奈啓。
二人は両親はいないけれど、知り合いのはかせと一緒に暮らす兄弟。今日も二人の日常はいつも通り平和に続く……はずだった。
ある日二人の前に現れた吸血鬼。そこから始まった異世界からやってきた妖との戦いと交流。
最後に二人を待っている運命は救いか破滅か。
中学生のお兄ちゃんと小学生の弟が友達と一緒に遊んだり、食べたり、戦ったり。
家族や友達、魔法のことや世界の存亡、色々難しいこともあるけれど、楽しく幸せになれるよう頑張るお話です。
「……なんで俺らの周りにはどんどん変な奴らが増えていくんだ?」
「まぁまぁ、兄ちゃんそう冷たいこと言わないで、みんないい人たちだよ」
「吸血鬼の章」、「鬼の章」に引き続いて三章の「月兎の章」を更新中です。
初投稿で更新ペースも不定期の本作品ですが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。