判断する人形。通称JDと呼ばれる人型ロボットが、労働、介護、人生のパートナー等に使われるようになった近未来。主人公の少年トキヤは、ある出来事が原因で心に傷を負い、生まれ育った極東の島国を出て、海外へと渡った。それから、数年後。トキヤは自分を拾ってくれた国の軍隊で戦闘用の女性型JDの整備技師として働く日々を送っており、元々JDが大好きであったトキヤは仕事を黙々とこなす優秀な技師として、同僚から評価され、基地に所属する多くのJD達からも認められていた。ただ一つ、皆が首を傾げる変わった問題を抱えながら。そして、今日も敵JDとの戦闘のために基地からJDが次々と出撃する中、トキヤはその問題になっている存在を乗せる機体の最終チェックのため、巨大な整備室へと足を進めた。この作品はカクヨムさんにも投稿しています。