「都市」と呼ばれる未知の超文明によって作られた遺跡が出現したことによって一度、人類は滅亡の憂き目に立たされた。といってもそれは過去の話。崩壊以前の生活水準まで復興を果たした人類は、逆に今度は都市の技術を求めて都市への探索へと向かった。危険を顧みず、都市への探索を行う者を人はシーカーと呼び、都市の技術を持ち帰った彼らは富、名声、力のすべてを手に入れられたという。人々がシーカーとなり一攫千金、成り上がりに狂乱する時代。親なし、金なし、才能なし、ないない尽くしの主人公は生まれ育った孤児院を存続させるため、金払いのいいシーカーたちの荷物持ちの仕事についていた。しかし、ある探索に荷物持ちとして参加したのが不運の始まり。おとりとして見殺しにされ、人類未踏破、都市の地下深くにまで落ちてしまった主人公はある存在と出会う。「私のアドバイスがあれば生き残れる…かもしれません、保証はできかねます」それが主人公、ラエルの不本意なシーカー人生の始まりでもあった。