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代表作 連載 29エピソード
 俺には大好きなアプリゲーに超がつく『推し』がいた。びんぞこ眼鏡のお人好しな残念美人、小柄なくせに一人で何キロも食べる大食い女王なあいつはガブ。しかし彼女はストーリー半ばで理不尽な死を迎える。俺は彼女の死を受け入れられなかった。  俺は公尾たすく。趣味はスマホのアプリゲーとドライブ。特技は料理。そして異世界転移者。俺は交通事故に遭いやり込んだアプリゲー『ドラゴンパラダイスロスト』の最初の街、「パールベック」に飛ばされた。  転移先のパールベックで生きたガブと俺は偶然にも邂逅する。しかし死亡イベントでもないのに彼女は既に死にかけていた。顔色わっる!こんなバッドステータスな顔はゲームでも見た事ない!ゾンビと化した彼女に俺は襲われた。何、腹が減ってるだけ?  手料理をご馳走した俺はガブに気に入られ共同生活を始める事になる。楽しいご近所さんたちを交えて賑やかで美味くて大食いな日々を送る俺たち二人。 「このままだとタスクさんは私の旦那様だってみんなに思われちゃうよ」  突然異世界の女神に俺は呼び出しを喰らう。そこで明かされるガブの運命。 『彼女は遅かれ早かれ死ぬ運命だったのです』  女神の依頼を俺は引き受ける。それは俺自身も望んでいた事だから。 『君にガブリエラを護り育ててほしい』  俺の異世界転移は女神の思惑を外れて俺に凶悪極まりないスキルをもたらしていた。それは神をも凌駕する可能性を秘めていた。 『あなたの授かったジョブの能力があなたの作る料理に特別な効果を与えているんです』 「その特別な効果とはなんだ?」 『『『無限レベルアップ』』』  俺は異世界霊長類最強の大食い人類を誕生させる羽目になるのか。  これは異世界転移した俺が推しの大食いキャラに飯を食わせまくって誰にも負けないやつに育てていくのんびり異世界ファンタジーな物語である。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー] 残酷な描写あり
最終更新日:2022年12月23日
日常 大食い 料理 眼鏡 無限レベルアップ ゲーム 恋愛 女神 推し 123大賞3 ESN大賞4 キネノベ大賞7 読了時間:約314分(156,818文字)