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短編
鬼がいた。 鬼の額には白い角がにょっきりと生えている。血のように赤い着物を着て、玉虫色の帯を締めている。顔は面で隠してその表情はだれもわからない。きっと、笑っているのだろうと人は言う。 バラを買った日、鬼は妻のことを思い出した。
作品情報
純文学[文芸]
最終更新日:2021年02月06日
伝奇 日常 シリアス ほのぼの 人外 読了時間:約6分(2,721文字)