豪快な性格で逞しい肉体の力自慢という典型的な〝脳筋タイプ〟の男戦士、サーク。
しかし、彼はある日突然、それとはまったく正反対の可憐な美少女へと変貌してしまう。――迷宮から持ち帰ってきた『秘宝』のせいで。
か弱い女の子と化し、鍛え上げた自慢の筋肉も、無双の怪力と強さも全て失ってしまったサーク。
それどころか、所属していた冒険者パーティーからも追放されてしまう。戦士としての役割を果たせなくなった役立たずだと、仲間達から見放されて。
絶望と失意のどん底に落ちる美少女のサーク。
だが、ふとした切っ掛けから、この美少女の体がとんでもない能力と可能性を秘めていることに気づく。
その能力を活用することで、サークは以前の自分自身の強さを超える。
そして、冒険者として再び這い上がろうと決意する。
その上で、サークは心に誓う。自分を足手まといと決めつけて切り捨てた、かつての仲間達への復讐を。
そいつらを超える冒険者となることで、絶対に見返してやる。
後悔させてやる。自分をパーティーから追い出したことを。