2029年、冬。
少年はこの街が、この世界が嫌いだった……。
ある日、彼の街で鬼獣──野生動物の変異体──が“隔壁”を突破する。それは、このくだらない日常を破砕する始まりの鐘だ。
崩壊してゆく街と人々。ちょっぴり近未来の廃退世界で、全てが嫌いな少年は己に、世界に何を見出し何をするのか?
小さな友人と北の国サバイバル。鬼獣の力・ビスコスを操る少女との出会い。狂った世界に日常を探す人々。
鬱屈とした日々を暮らす全ての人に捧ぐ物語です。
伝奇 冒険 近未来 怪獣 天災 男主人公 現代 超能力 ネット小説大賞十
読了時間:約77分(38,365文字)