人間に嫌悪感を抱きながらも、真面目に働いて、坦々と生活していた天塚蒼子は、出勤の途中で突然迫りくる死に直面した。逃げられない死の影に、そっと呟く。
『 次に生まれ変わるなら、人間以外がいいな 』
その後の、天塚蒼子の記憶は無い。次に瞼を開けて、目に入ってきたのは美しく大きな翼を持った天使であった。己も天使として生まれ変わっており、天使業務が次の彼女の仕事となった。
天使の仕事は主に2つ。1つめは、担当する人間を天使の囁きで善き心に育てること。2つめは、その人間を守護することだ。天使は戦闘職種なのである。敵はもちろん悪魔の囁きを繰り出す悪魔。
担当をすることになった人間も大変な問題児であり、奮闘する彼女の人生と天使生のお話です。