結婚8年目。
仲良し夫婦には子どもがいない。
子どもがきらいなナツコと、子どもがすきな彼 ヒロキ。
ケンカもするけど、ずっと仲良くやってきた。
これからも他愛もないことで笑って泣いて、ふたりで歳を重ねていく、そんな人生だと思っていた。それで良かった。そうあるはずだった。
ある時、子どもを望まない私に、子どもができた。
産むか、産まないか。
女として、妻として、人間として。
「きらいでも、産まなかったら…人殺しになってしまう…」
いのちの期限が迫る中で、ふたりが導き出した答えとは
そして、その先に待ち受けるそれぞれの本当の願いとは
大好きなきみと見るゆめは、何色なのだろう。