俺は冒険者という職業に飽きた。四天王も一撃で倒してしまう程の強さを持つ俺は、いつの間にか戦闘に勝利しても高揚感を得られなくなっていたのだ。
そこで俺は冒険者を引退し、辺境の村の門番としてスローライフを送ることにした。そんな生活を続けて数か月、ある雨の日に少女「リコチェット」が訪ねてきた。
彼女は身分差別によりあるギルドを追放されたらしい。しかもそれだけに留まらず、こんな辺境の村まで飛ばされたのだとか。
そんな話をしていると家に魔物が侵入してきた。俺はそれをいとも簡単に撃破すると、リコチェットは驚くべき言葉を放った。
「私を強くしてください! 弟子にしてください! お願いします!」
「マジか……」
確かに最近暇だったし、まぁ弟子にしてやるとするか。
※10話前後で完結します