春夜には昔、とても仲が良かった異性の幼なじみがいた、しかしどちらも家庭の事情で遠く離れた別々の場所に引っ越すことになってしまった。
『はる、将来絶対に会いに来て』
『わかったよなつ、絶対に会いに行く』
そう幼なじみと約束をして二人は引っ越した。
それから数年後、高一の春休みに母の再婚相手の住んでいる所に引っ越すことになった。義父には娘がいるらしく母と一緒に義父とその娘に会うことになった、その義妹とは……
「もしかして……なつ」
「まさか……はるなの」
成長した二人の幼なじみが義兄妹となって、離れてしまった時間に変わってしまったところや変わらない所、会えなかった時間を新たな思い出で埋めていく物語