『別に死にたい訳じゃないけど、この世界で生きるのは俺には難しかったよ』
絶望的に運が無く、やることなす事全て裏目の人生を歩んできた男の生活がどん詰まりとなるのはもはや最初から決まっていた事なのかもしれない。
自らに刃を突き立て、最も短絡的な方法で自らを終わらせた彼が次に目覚めたのは美しい白銀の髪を揺らす鬼の屋敷だった。男の人生をずっと見ており、男を愛していると告げた鬼はその言葉を裏付けるように男の荒んだ心を癒し、冷えた体を温め、複数の世界が当たり前に存在する『多層世界』という概念、そして未開拓の世界を手に入れる『旅人』という職業を彼に明かす。
鬼に愛され、支えられながら男は新たな世界でもう一度自らの足で立ち上がる事を決意する。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2024年03月03日
ネトコン13 集英社小説大賞6 123大賞6 男主人公 人外 魔法 冒険 日常 年の差 ESN大賞8 BK小説大賞 HJ大賞6 恋愛要素あり ファンタジー
読了時間:約1,104分(551,660文字)