チェイサーキャットシリーズ第二弾。極力前作、「チェイサーキャットは夜に嗤う」から読んでいただけると幸いです。
文明の衰退した未来の地球。そこで繰り返される、人間とミュータントの争い。
尽きることのない欲望は、またも過ちを繰り返す。
流浪のチェイサー(何でも屋)となったセトミたちは、人間の軍事政権が支配する街、『ソドム』へとたどり着く。
そこは支配階級の人間たちが自動人形(オートマトン)を使い、統治している街だった。
他の街への侵攻を企む政権、そのための奴隷兵士にしか思われていないオートマトン。
その均衡は、セトミらとあるオートマトンの少女が出会うことで、その天秤が傾き始める。