「おねーさん、俺と付き合おうよ」
会社帰り、そうナンパされた藤野舞は、相手の男性、市倉慎を見て驚く。
彫刻のように整った顔、意思の強そうな瞳、通った鼻筋と、薄い唇。きらきらと輝く金髪が、こんなにも似合う人がいるだろうか。
自分のような地味な女に声をかけるなんて、からかっているに違いない。
いや、それよりも問題は、彼がまだ17歳の高校生だということだ!
年の差6歳、社会人と高校生。恋人なんてあり得ないと思っていたのに、彼の一途で必死な姿にほだされていく。
一方で、舞の元教育係、安川祐也も舞にアプローチしてくる。
慎は安川に対して明らかな敵意を向けるが、実は慎には秘密があった。
慎を知れば知るほど不思議な感覚に陥る舞。
彼とは本当に初対面?彼は本当に17歳?なぜ私を選んだの?
慎に対する奇妙な既視感と、出会ってから見るようになった数年後の自分の夢。
そして、「本気でせまるから」の宣言通り、徐々に遠慮がなくなっていく慎。
恋愛に興味などなかったのに、舞の気持ちは揺れ動いていく。
女主人公 現代 日常 年の差 オフィスラブ スクールラブ 初恋 年下男子 男子高校生
読了時間:約124分(61,776文字)