コロナウイルスに苦しむ今の日本を舞台にした、純粋なラブストーリー。 　会社全体が在宅勤務に切り替わる中で、『僕』は週一回出勤していた。コロナウイルスのせいで、どこにも遊びに行けない。監獄に入れられているような気分に襲われる。鬱々とした日常が続く気がしていた。 　そんな『僕』と同じ日に出勤していたのは、目黒カオリという冴えない女性だ。『僕』は彼女の退屈な発言にイライラするが、次第に気になっていき……。 　コロナウイルスに苦しんでいても、人は愛を育める。そんな思いを込めた純愛物語。

大正時代の東京を舞台にしたハードボイルド小説！ 大正ロマンが香る中で、男女二人の熱い戦闘が繰り広げられる！ 不況にあえぐ大正時代の冬の夜。大都市東京の路地裏で、銀髪で、長身の男が歩いていた。その時、リボルバーを持つ、水色の髪の女に襲われた。彼はステッキを使って応戦するが、次第に苦戦を強いられていく。

「ピアノを弾くと、魔法をかけられる」 幼い頃、先生はそう言った。 凡人の野村光太郎は、いつか魔法をかけたくて、必死に練習していた。 天才の神崎智也は、１人苦しんでいた。 道を別ったはずの、幼なじみ２人の運命は、数年に一度開催されるコンクールで再び交錯する。 ピアノの魔力にとりつかれた中学生たちの、苦しみと喜びを描いた作品。 ※Twitterで黒駒あいぜん様が主催する『文字書き企画』に参加している作品です。

ある地域に伝わる、病院で起こった怪談話があるらしい。 この怪談はいつも朝の検診から始まり、看護師の悲鳴から始まる。ベッドで寝る入院患者が顔をキレイに剃られているのだという。鼻も、耳も、唇も、皮膚ごと。血まみれになって、横たわっている。 その猟奇的なことをした看護師の女は、人の顔が無数の虫がうごめくように見えるという。 そう見えるようになった女の人生と考えを、ある女が独白で語っていく。

日本のとある島で起きた連続殺人事件は、犯人逮捕という大団円を迎えた。島の女子高生・由美子は、犯人逮捕に喜びつつも、なぜ穏やかだった男がこんな事件を起こしたのか、過去を振り返っていく。男には事件を起こすだけの理由があった。島が抱える狂気が、彼を狂わせたのだった。

美術室で事件が発生した。被害者は絵画の中の美人。しかも密室だって？！困惑する美術部員のもとに現れたのは『科学さん』と呼ばれる変人と名高い女学生だった。

　平安時代初期、飢えに苦しんだ民は一発逆転をかけて計画を練った。彼らは美しき虚構の姫を作り出し、貴族を騙そうと企んだのだ！果たして彼らが見た結末とは？！ 　『竹取物語』を題材にしたサスペンス物語。

男は探していた。妻も子供も捨て、世間との交わりを絶ち、その男は探していた。伝説の生き物・ツチノコを。 果たして男は見つけることができるのだろうか？そして見つけた先に男は何を思うのだろうか？ これはツチノコの物語ではなく、それを探す男の話。

大内義隆が死んでから４年、毛利元就は船に乗り厳島へと向かっていた。毛利方4000に対するは陶晴賢率いる25000を超える軍勢。後に戦国三大奇襲として謳われる戦いが幕を開けようとしていた。