作品一覧全4件
連載 2エピソード
探偵、井々村 直也(いいむら なおや)の趣味はSNSで凄惨な事件を検索する事だ。彼は人を殺したことの無い殺人鬼である。「人の心を壊したい」という欲求を抱えながら、その能力を使って推理をしていた。彼には自分と同類である殺人鬼を同定する事が出来る。井々村は殺人鬼の顔を見る事が出来ないのだ。 秘書、垂枝 香(したぎ かおる)は稀代の暗殺者である。正義を信じ、殺戮を行う悪を徹底的に憎み排除するのが生業だ。そんな彼女には殺人者を見抜く能力があった。その顔は般若のような鬼にしか見えない。 そんなふたりは奇妙な協力関係にあった。ふたりは互いを見ることが出来る。だか、もしも井々村が垂枝を認識出来なくなったら、垂枝は自らも死を選ぶだろう。彼女は殺人鬼になることに怯えていた。そして、垂枝が井々村を認識出来なくなった場合も同じだ。垂枝は井々村を殺すだろう。彼女は殺人鬼を心から憎んでいる。 そんなふたりが運営する探偵事務所に、ある日、依頼が舞い込んできた。 「僕は彼女が死んだ事件の真相を知りたい」 学生である神峯 芳樹(こうのみね よしき)は恋人の死を認められずに居たのだ。井々村はそんな彼の依頼を受ける事にした。 調査に同行し、事件の真相を知った神峯は探偵の助手となる事を決める。そして、ふたりの過去を知った神峯は井々村と垂枝の結末を見届けるのであった。
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ヒューマンドラマ[文芸] R15残酷な描写あり
最終更新日:2023年07月02日
日常 サスペンス 探偵小説 男主人公 現代 超能力 読了時間:約14分(6,968文字)
連載 18エピソード
『たとえ人生をやり直せるとしても俺は同じ過ちを繰り返す』の番外編です。 構成要素としては以下の通りです。 ・本編追加エピソード 本編の時系列に沿った話を展開します。 例:第68.5話 ⇒ 本編の第68話と第69話の間にあった話です。 ・ifルート  もしも、主人公が違う選択をした場合はどうなるかを書いてみます。 「俺は一ノ瀬梨香と添い遂げる」(完結済み) 第84話から分岐したパラレルワールドを展開します。 本編のラストが気に入っている方は読まないで下さい。 でも、出来れば読んで欲しいです。
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現実世界[恋愛] R15
最終更新日:2021年12月30日
スクールラブ 青春 男主人公 学園 平成 ハッピーエンド 読了時間:約249分(124,007文字)
連載 完結済 116エピソード
システムエンジニアの高木 貴文(たかぎ たかふみ)はある日の出張作業中に事故に会う。 事故により死亡したと思われたが目を覚ますとそこは中学校だった。 過去に戻ったことを理解した高木は人生のやり直しを考えるも、特に何の願いもないことに気が付く。 たった一つぼんやりと思い浮かんだのは高校時代の想い人、一ノ瀬 梨香(いちのせ りか)と再会するというもの。 高木はそのために敢えて、過去を改ざんしないように日々を送ることを決めた。 順調に歴史を辿る高木だったが、ある時、過去と違う行動をとってしまう。 結果として、高校生になっても一ノ瀬との再会が出来なくなってしまった。 当時の友人や先輩たちとの日々を懐かしく思いながら、これで良かったのだと結論する。 一ノ瀬との出会いそのものが、高木の人生にとっては大きな過ちであったのだから。 しかし、再び運命は変化し、高木は一ノ瀬と再会することになった。 失った時間を取り戻すかのような暖かい日々が高木の傷ついた心を癒していく……。 高木はやり直しの世界で憧れとの決別を回避し、勘違いを正し、本当の気持ちに気がついた。 そして最後に選んだのは、結局、過ちを繰り返すことだった。 ※番外編始めました https://ncode.syosetu.com/n3363hi/
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現実世界[恋愛] R15
最終更新日:2021年11月18日
悲恋 スクールラブ 青春 男主人公 学園 平成 タイムリープ ESN大賞4 ネット小説大賞十感想 読了時間:約1,195分(597,316文字)
連載 完結済 18エピソード
 僕は平和(ひらかず) 一(はじめ)、高校ニ年生。中学生の頃は生徒会長を務め、学生として一生懸命に生きた方だと思っていた。けれど、それは勘違いだ。調子に乗った挙げ句、初恋の相手にこっぴどくふられた。それからは人間不信に近い。だから、もう二度と誰も好きになりたくなかった。  ある朝、僕に声をかけてきたのはクラスの委員長、桜(さくら) 咲夜(さくや)。誰にでも優しい、今の僕にとっては天敵のような女の子。関わりたくない人だと思っていた。頼むから、優しくしないで欲しい。僕は何も望んでなどいないのだ。  そんな中、僕は偶然にも彼女の特殊な事情を知ってしまう。それでもやっぱり僕には何も出来ない。相変わらず、黙って日々が過ぎるのを待ち続けるだけ。そして僕は結局、この想いを最悪のタイミングで告げた。欲しかったのは報いじゃない。ただ罪を償うような潔さだ。  だけど信じられないことに、何もないはずの僕が彼女の事情を粗方片づけてしまった。そのせいで自らを犠牲にしてまで僕の傍に居ようとする桜さん。  僕はそんな桜さんを拒絶した。どんなに心が痛んでも、その時の彼女を許容できなかった。馬鹿みたいな行為だけど、僕は自身に良くやったと言ってやりたい。僕が出来るのはここまでだ。  後日、彼女から手紙が届く。そして彼女の気持ちを知った。僕はもう一度、彼女に逢いに行く。
作品情報
現実世界[恋愛]
最終更新日:2021年07月01日
悲恋 スクールラブ 青春 男主人公 現代 学園 読了時間:約163分(81,415文字)