──これは、ある男の恋の物語。
主人公の歳三は厳格な家庭に育った平凡な男で、生まれてこの方彼女ができたこともなければ恋をしたこともなかった。
全く女っ気がなく、恋愛にも後ろ向きな歳三を心配し、親友の正義は合コンを企画する。
合コンで歳三の同僚である聡子と意気投合し、脈アリと見た正義はその後も歳三と聡子をくっつけようと考えていた。
だが、実のところ歳三はこの頃すでに「恋」をしていた。
それも現実の女の子ではなく、小説に登場するヒロインに。
悲劇の運命を辿るヒロインを幸せにしたい一心で、歳三はヒロインの人形を自作してしまう。
人形を連れ歩く奇行の行方はどうなるのか。
【完結保証】あらすじも少しずつ更新します。