あれは暑い夏の日の出来事だった。
俺は道端でとある生物に出会った。
そいつはあろうことか、俺の股間に噛みつくと、俺から大事なものを奪っていったんだ。
そして、気が付くと俺は男でなくなっていた。
それからの俺は謎の科学者の協力もあり、なんとか生活することができていた。
衣食住は確保できたし、学校にも通えた。
友人もいたし、趣味だってできた。
どれも以前とは変わらないように思える。
ただし、怪物たちと戦うという点を除いては……。
女になってしまった俺を待っていたのは、正体を隠して怪物と戦い続ける日々だった。
しかも、以前の親友からは疑いの目を掛けられてるし……。
女として暮らすのは想像以上に厳しくて……?
ああ、もう、とにかく!
何があっても、絶対に俺が元男だなんて知られるワケにはいかない!
突然ですが、俺、『魔法少女』始めました!