菅原道真が失墜した陰謀・「昌泰の変(しょうたいのへん)」の首謀者とされた左大臣・藤原時平は若い頃、ある赤子を誘拐するよう命じられた。
赤子は成長し、ある力を持つ少女となった。
やがて少女は権力をめぐる陰謀に巻き込まれ、時平の運命を翻弄する。
少女をめぐる争いが歴史事件と絡み合う。
(以下のあらすじは2025/6/27~掲載「不勝の簪(ふしょうのかんざし)』」についてです。)
『兄さま』こと左大臣・藤原時平様は宇多上皇に隠し育てられた姫、つまり私・浄見(きよみ)に夢中・・・のはずなのに、妻二人からの、宮中内外の恋人まで、次から次へと恋敵が湧いてくる!
『浄見を忘れるために色々な女性と関係を持った』というけれど、相手に本気恋(ガチこい)勢が多すぎるのも気にくわない!
私・浄見は女房・伊予(いよ)として宮中に身を隠しながら、襲来する様々な試練に立ち向かう!
時平様の浮気に怒った高貴な麗人の恋人は、私がある条件をのまなければ、過去の悪事を暴露し時平様を失脚させると宣言した。
自分のせいで他人に迷惑がかかることほど、耐えられない罪悪は無い!と内向き思考な私は、その条件を了承してしまった。
何よりも大事な人でも、いつも同じ感情を共有できるワケじゃない!ことに気づいた私は、二人の未来を守るために、身を呈して反撃にでる!
シリアス ほのぼの 女主人公 和風 中世 日常 年の差 悲恋 古典恋愛 ホームドラマ 史実 時代小説 ミステリー 平安時代
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