＿＿＿＿＿＿＿＿片羽の天使は狂犬の鎖を握る マッド・ドッグとは、社会から危ないと認識された人間の名称である。 そんなマッド・ドッグを束ね、事件を解決させる、通称"GAGE"と呼ばれる団体がいた。 金代星華はGAGEに所属する職員であり、マッド・ドッグの行動を制御できる特殊な力を持つ"狂犬使い"と呼ばれる人間だった。 そんな彼女は、とある事がきっかけで戌亥翔和と言うマッド・ドッグを拾うことになり、CAGEへ入団させることを決める。 しかし、戌亥は一度スイッチが入ると理性を失くし、敵を殺すまで追い詰めしまう異常者だった。 戌亥の暴走を恐れたGAGEの役員は、金代を彼の監視役に任命し、戌亥には金代を守る為の護衛係としてそばに居ることを命じた。 そんな中、二人は一緒にいるうちにお互いの望みを知る。そして叶えるための約束を結び、利害関係に……。 自称、苦労人の精神異常者と相棒の狂犬使い、歪な約束が幕を開ける。

時は現代、路地裏のとある一角に見えるは怪しげなビル。そこには『探偵處 あやかし屋』という不気味な看板がある。 ここは、警察や普通の探偵では担当できない事件、妖が起こす事件を専門にする探偵事務所。やる気のない鬼、朔太郎と調査に駆り出されることが多い八神あおは、現役の女子高生でありながら、あやかし屋で唯一の人間として働いていた。 今日も依頼は無さそうだと思い、事務所のポストを開けると、そこには一通の手紙があり…。 妖×人間コンビ、ここに現る。