憧れの英雄に婚約者を奪われた？ 婚約解消を告げる彼女の言葉をなんとか否定したい准騎士ルシアンだが、英雄が発した言葉に耳を疑う。 「彼女に君は勿体ない」

日々の違和感を繋いでいったら前世の記憶を思い出した。ここは物語の中の世界らしい。 このままだと僕は、物語の主人公である英雄と数多いるヒロインの一人である聖女の出会いを彩る引き立て役として無残な最期を遂げてしまう。嫌過ぎる。 回避する方法を考えつく前に思いがけず退場できる機会を得て、僕はそれに飛びついた。そうしたら……うん、どうしてこうなった。

　神隠し。 　つい先程までそこに居た人が忽然と姿を消す謎の失踪事件が巷を騒がせ早十年。 　青年、武藤廉太郎も理不尽な事件で家族を失った一人だ。そして彼もまた突如身を襲った不可解な現象により命を落とす。 　だが死んだ筈の彼の意識は覚醒した。その事を訝しみながら瞼を開くと疎らに生えた木立と岩ばかりが点在する赤土の大地が広がっていて、身体は見た事もない大きなトカゲに変貌していた。 　残してきた両親の元へ帰るため、異形の獣人となってしまった元日本人が近世的なのに妙なところで先進的なファンタジー世界を奔走する異世界放浪譚。 　チートや最強成分は控えめです。やられる時は呆気なくコロっとやられます。 　2013.09.18　第一章を中心に大幅書き直し中。更新再開時期は今のところ未定です。 ▼この作品は自サイトにも掲載しております。

　高校二年生になったばかりの神崎薫と薬王寺さくらは憂鬱だった。 　二人は小さな頃からずっと一緒に育った幼馴染。互いの悩みはよく知っているつもりだったけど、それと理解する事はまた別で……。 　そんな彼らの中身がひょんなことから入れ替わってしまった。 ▼この小説は自サイトにも掲載しております。