シェリーはとある片田舎の農村で、家族3人静かに平和に暮らしている少女だった。
彼女は5歳になったある日、包丁で指を切った母親のケガを治そうとして"癒しの力"を発動させた。
シェリーの能力を知った母親は、「あなたの笑顔を守るため、誰にも言ってはいけない」と、シェリーに強く言い聞かせた。
10歳になった時、何者かの襲撃を受け、村の唯一の生き残りになってしまったシェリー。
事態を聞きつけやって来た帝国軍によって、彼女は神殿へと連れて行かれる。
しかし、"聖女至上主義"のこの国で、"聖女シェリー"の本心を気にする者は誰もいない。
だからシェリーは決意する。
神殿という檻を抜け出して、自由に生きることを。
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