ムンドの民は大きな樹の上で暮らしていた。マナーニャはなぜか竜に気に入られ、毎日を腐肉集めに費やしていたが、ある日、樹の原因不明な異常を調べてこいと奈落の地上へ向かうよう命じられる。 不器用な娘とそんな彼女が好きなのか分からない竜の話。

深窓の姫として育ったサーシャ。自由のない生活に不満を持ちながらも、国のために大国へと嫁ぐ。数年後、父の暗殺の知らせを聞き国に戻るとそこで運命の出会いを果たす。

王立楽団から左遷された若き音楽家、アーサー・ヘンリオ。彼は教会で賛美歌に合う少年の声を探していた。しかし、彼が見つけたのは少年のような声を持つ娘であった。

どこまでも続く麦畑の中にその塔は建っていた。性の匂いを嫌う孤独な少年は、古びた塔の中で未だ性のない美しいエルフに出会う。はぐれもの同士の彼らは誓う。「僕たちは決して大人にならない。男でも女でもない子供のままでいるんだ」　二人は種を越え友情を育むが、様々な困難が二人に襲いかかる。やがて二人の関係にも変化が―― ※前半は全くラブくありません。中盤になりようやくでてきます

　恋に恋する美しき令嬢、クリスティーナ。そうだけいえば聞こえがいいが、彼女の場合、有り余る好奇心、才能、不屈の精神を持っていた。家族からも恐れられ、桃色に染まった常識を持つそんな彼女が側室となった。しかも情熱的な告白で正妃にと乞われる。しかし、当のクリスティーナは国王に興味はなく、脱走を企てるが、やがて王立研究所の資金横領を発端とした事件に巻き込まれていく。 ※主人公は変態です。ご注意下さい。　本編完結。不定期に番外編を更新していきます。

高速道路をみていたときに思いついたショートショートです。

「私で本当にいいんですか？」　ニケは晴れて婚約者となった研究者のルーに尋ねた。私といれば彼は高貴な身分を捨ててしまうことになる…。

ギターにまつわる何気ない奇跡