――もしもこの世界が一つの物語なら、僕は絶対に主人公ではない。
高校2年生の佐藤春人。
これといった特徴は無く、友達もいない。
別にいじめられっ子というわけでもなく、ただ退屈な日常を過ごすのみ。
ただ、彼には一つだけ趣味があった。
それは小説を書くこと。
毎週水曜日の21時にファンタジー小説を投稿していた。
そんなある日、春人は目を覚ますと突然違う世界にいた。
空は真っ白で、建物や人の顔に靄がかかってよく見えない。
けれど、春人はその世界を知っていた。
なぜならそこは、春人が書いていた小説の世界だったのだから。
日常 青春 私小説 男主人公 ギャグ ネット小説大賞十 キネノベ大賞4 ESN大賞4 グラスト創刊コン SVB大賞 夢の世界 非日常
読了時間:約11分(5,030文字)