26歳の誕生日を迎えた【政也】は、その日…大切な友人と三年ぶりに会う約束をしていた。
『学生時代唯一の友達』と言っても過言ではない【大司】の存在は、孤独だった政也にとって何よりも特別だった。
しかし…いざ大司と対面してみると…、そこには3年前に見た屈強な体格は残っておらず、
マネキンのような華奢な体格に"いわくの服装"を纏っているその姿は、
政也にとっては『特別』どころか『からかい』としか思えない再会の形を作ってしまっていた。
何故…26歳の誕生日にこんな事故が起こってしまったのか。
2人は10年間にも及ぶ"勘違い"を正すべく、お酒に本音を溶かしながら『今日までの思い』を語り合うこととなった。
ドリコム大賞3 現代 日常 ハッピーエンド トランスジェンダー
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