惑星ゼロス。
この惑星は、二つの世界に分かれていた。
一つは、禁断の地・ウィード。
もう一つは、ガゼイーンと言った。
この二つの世界は、お互い干渉する事なく数千年も経っているのである。
ゆえに二つの世界の文化は、異なっている。
ウィードとガゼイーンは、大きな海を隔てあり、大陸の面積はほぼ同じである。
そこに住む人達は、お互いの存在を認めているがどちらも手を出すことは無かった。
ガゼイーンの人達は、ウィードの地を禁断の地として宗教的な意味からも聖地としていた。
逆にウィードの人達は、ガゼイーンを蛮族の地として忌嫌っていた。
だから、誰一人としてどちらからも行ってみようと思う者など居なかったのだ。
だが、その永きにわたる無干渉も一人の青年によって破られる事になる。
その青年の名は、マレイン=ノルエ。
たんせいな顔立ちの若い男だった。
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