はるか未来、人類は母星の資源を食い潰し、ゆっくりと衰退の一途を辿っていた。一部の人類は新たなる発展と種の存続のを求め宇宙へと進出。数世紀をかけ新たな母星に根を下ろし、強大な企業が主導する国家がその大地を分断していった。 そして、人類が入植した星の一つアンバーアイで巻き起こる天災と戦争が、その星に住む一人の少女の運命を決めた。全てを失った少女―凛風《リンファ》は憎悪を心に宿し、人型汎用戦術兵器『TCG』に乗る。彼女に待ち受ける運命は果たして希望か破滅か。様々な人々の願いと思惑を超えリンファは戦場を駆ける。

私はハル。それ以上でもそれ以下でもない。 一応、性別は女だが、だからどうという話でもない。 この街で生まれ、この街で生き、この街で眠る。 さて、君にとってはつまらないモノかもしれないが、自称詩人の私の話を聞いてみるかい？ じゃあそうだな、あの日の話でもしようか。