新米警察官の益子将太は警視庁の未解決事件ファイルを保管、整理する分類係に左遷される。そこで出会ったのは、謎の大学生、佐藤全治と、かつて天才小学生探偵ともてはやされていた汐崎一咲であった。一咲は実母に殺されそうになったことをトラウマに、外で歩くことができなくなり探偵をやめて十年間警視庁に引きこもっていた。しかし将太と交流するうちに心を開き、一年をかけて分類係にあった全ての事件を解決してしまう。そのことを祝った打ち上げ会の翌日、将太と一咲は崖に囲まれた館で目を覚ました。二人の他に四人の男女がおり、全治によって拉致されてきたことが判明する。全治は「ここで殺人事件が起こる」と宣言するが……。(以前上げていた小説を大幅に修正・加筆したものになります。)