乙女ゲーム『恋と罰』の世界に 栗山 千秋(くりやま ちあき)は、公爵令嬢メリッサ・アイゼンとして転生を果たした。
だが、彼女は知っている。
公爵令嬢メリッサが『悪役令嬢』であることを。
『悪逆令嬢』 『アイゼン家の恥』 『高飛車女』
ーーこんなあだ名で呼ばれている。
公爵家の娘で何不自由無い生活を送り、下の者を見下していたキャラクターゆえに、国王陛下からの縁談を破棄され民衆へのヘイトを溜め込んでいた。
『メリッサよ。婚約を破棄させて頂こう。私に相応しい娘が見つかったのだよ』
婚約破棄から始まった破滅フラグを転生前のゲーム知識でフル攻略し回避していたが、誰かの差金により『貴族殺し』の冤罪をかけられて囚われてしまった。
『私は貴族殺しなどしていませんわ!冤罪です!』
『うるさい!アリバイがないのはお前だけなんだ!』
抵抗虚しく、軍に身柄を拘束されメリッサの処刑の日が迫る。嘲笑う民衆に怒り出す貴族共に囲まれて罵声が飛び交う中で潔白を唱えるが誰も聞く耳を持たなかった。
処刑台に叩き込まれギロチンに首に掛かった時、公爵令嬢メリッサは死んだのが……。そこには、修道服の人物が不適にメリッサを嘲笑っていた。再び、公爵令嬢メリッサは『悪役令嬢』に返り咲くことが出来るのか!?
ーー死して尚、行き着いた先は異世界ではなくて現世!?
どうやら死んだという事実は変わらないようでして、とあるボロアパートの地縛霊に逆転生してしまい、訳あって同居人の元探偵貴崎小次郎から溺愛されていた。メリッサの死の真相にたどり着くべくお互いに協力し『容疑者 Xの名犯人』を追い詰め断罪すると誓いあった。
『元探偵 X地縛霊嬢』の断罪は、驚きの展開に加速する!
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