女性の社会進出がまだ一般的ではなく、デモクラシーに浮足立つ時代。女学生の八乙女(やおとめ)ツクス(通称、おとめ)は、春休みにも拘らず補習に来ていた。
補習の内容は、学徒動員、所謂、勤労動員のものだった。補習に来ていたのは、幼馴染の大郷司万千(だいごうじまち)。通称、お嬢とおとめの二人きりだったが、おとめの親友である環涼風(たまきすずかぜ)の訪問で事態は一変する。
環の連れてきた人物、ハイネ・ガントレットは、新しい外国語教師になるという。しかし、彼女が訪れた理由は、彼女のもう一つの顔、女性解放運動の為であった。
自らを女性解放戦線と名乗り、環の協力の下、お嬢を舞踏会に連れて行こうと、実力行使に出るのであった。ハイネの手段を選ばない方法により、お嬢は危機的状況に陥ってしまう。
お嬢を助け様としたおとめは、自分の命も危機に晒され、自らの力を無意識に発動してしまう。しかし、それは禁じられた力だった。
その力を見たハイネは、それが魔法である事確信し、おとめが魔女であること知る。ハイネの計画の一つ、魔女の国オズに行く為、おとめに期待するハイネだったが、おとめは魔法どころか、魔女も知らなかった。
しかし、おとめはオズの存在だけは知っていた。行方不明の母の手掛りとして…。
自分が魔女である事を知り、オズが国だと知ったおとめは、魔女を辞める為、母を探す為、オズへ行く事を決意。
手掛かりである、ハイネを探す為(ついでにお嬢を助ける為に)、彼女達のアジトが在る女性街(じょせいがい)へ向かった。
この作品は「魔法のiらんど」「カクヨム」にも掲載しています。
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