作品一覧全7件
連載 完結済 19エピソード
「しびれてるの」 「ちがう」 「寒いの」 「ちがう」
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純文学[文芸]
最終更新日:2022年01月10日
私小説 読了時間:約66分(32,637文字)
連載 完結済 11エピソード
雨。 そこにいるんだ。 逃げるな。
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純文学[文芸]
最終更新日:2021年11月18日
私小説 読了時間:約102分(50,624文字)
短編
猫が死んだ。 「ないしょだよ」と聞こえた気がした。
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純文学[文芸]
最終更新日:2021年11月17日
日常 私小説 ホームドラマ 読了時間:約6分(2,627文字)
連載 完結済 6エピソード
 なにをやっても、うまくいかない。  男は、身を持ちくずした果てに、つまらない泥棒になって、長者の屋敷に盗みに入る。  まんまと捕まったが、暗い、つめたい、こわい、座敷牢から男を救ってくれたのは、長者の娘であった。  その髪は……  真珠を溶かして、絹の糸を染めて、雨と降らせて、集めて、流して、滝と落ちる。眉の線、肩の上で切りそろえられた童髪は、老婆のようにまっ白で、細く、軽く、首をかしげた拍子に、秋の草の風になびくように、さらさらと音を立て、目のなかでひややかに燃える。 「ととさま、かかさまは、本当のととさま、かかさまではないのじゃ」  と、男を連れ出した。 「わしのととさまとかかさまは、どこか、屋敷の外におって、わしを待っておるのじゃ。かかさまの顔は、はっきりと覚えておるぞ」  男と白髪の「姫」は、「姫」の見た夢を手がかりに、「本当のととさま、かかさま」を探す旅に出る。
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純文学[文芸]
最終更新日:2021年11月15日
時代小説 読了時間:約62分(30,769文字)
連載 完結済 36エピソード
ディドロ、ヴォルテール、ゲーテ、ラブレー、セルバンテスに捧ぐ。
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純文学[文芸]
最終更新日:2021年11月15日
私小説 読了時間:約163分(81,097文字)
連載 完結済 19エピソード
血まみれの死体が消えた…?
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推理[文芸]
最終更新日:2021年11月06日
ミステリー 読了時間:約46分(22,842文字)
連載 完結済 8エピソード
林芙美子文学賞 最終候補作品 三田文学新人賞 最終候補作品  わたしは体調が悪い。ずっと、眠くてだるい。それが、死ぬほど苦しい、たおれそう、寝こんでいるような病気ではなくて、微妙な感じで他人に通じないのがいやだ。  水族館で、わたしは、ペンギンを見ながら彼氏のセミとわたしの関係を思う。 「水族館の生きものって、本当に生きものなんだよね、ただの。生きてるだけ、最短距離で。ペンギンとか、実はかわいくないんだよね。じっとしてる。野生の生きものは本当に合理的で、むかつくくらい合理的で、生きるのに最短距離なんだ。交尾、セックスだって愛してて気持ちいいからじゃなくて、ただ、子孫をふやそうっていう本能から、やってるだけ」  わたしは、セミに、誰でもいいけど、愛されたい。   そうじゃなければ、水族館の動物になりたい。溶けてる、ちがう、おしっこもらしてる。下っ腹の激痛は、やっぱり血尿だろう。人間のにおいがする。これを全部出し切れば、体は治って、ペンギンになることもできるだろうか。
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純文学[文芸]
最終更新日:2021年11月06日
私小説 読了時間:約70分(34,515文字)