かつては魔法が戦争の道具として使われるほど大規模な魔法を扱える人々がいた。しかし、時代が進み、文明が発展するにつれ魔法文化は衰退し、現在では主に、魔法は生活補助として使われようになった。
7年前、突如発生した魔法では説明のできない大規模な天災。後に『ヴァラディアの大災害』と呼ばれ、その天災に巻き込まれた1人の少女、ビビアンハート・アルヴァレット。彼女はその災害以前の記憶を失い、重傷を負う。死の直前、なんとか1人の軍人に救われ一命を取り留めるも、思い出せる最後の記憶に刻まれていたのは、『自分が人を殺した』姿だった。彼女は自身に魔法では説明できない『人の記憶を奪い死に至らしめる悪魔の如き力』があることを知り、自らも帝国軍に所属することになる。
自身の『力』の謎。失われた『記憶』。それに、新たにできた彼女にとって『大切な人達』が住むこの国の為、帝国軍人として奮闘する。その『記憶を奪う力』により潜入と暗殺を得意としたビビアンハートは『極彩の悪魔』と呼ばれるようになった。そんな時現れた『虹彩教』と名乗る存在により、さらなる問題に巻き込まれ.......
それぞれの『色』が形成されるに至った、それぞれの過去。自身の謎と真実。これは『記憶』の物語。