魔術師 -彼らは現代日本にも遍く存在する。
代々続く魔術師の名門、楠木家の次男・遥は実家の後継問題を話し合うため、東京から年末の金沢に向かっていた。大雪のために駅に足止めを余儀なくされた遥は、実家で使役されている使い魔・ハクに遭遇する。久しぶりの再会を喜ぶ遥であったが、ハクが恐ろしい恫喝を口にし、事態は一変する。
「我々を解放しろ。叶わなければ、一族を全員殺す」
かくして、師走の金沢を舞台に、魔術師と使い魔の腹の探り合いが始まる。
伝奇 魔術師 魔術 魔法 金沢
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