5歳の誕生日を控えたアメリア(通称:エマ)は、高熱にさらされて生死の縁をさ迷う中、突然、前世の記憶を思い出してしまう。
名前は思い出せないけど、確かにエマになる前の記憶―――「わたし」の記憶だ。
わたしは32歳のOLだった。
そして、わたしには大好きな夫がいた。
入籍から1年、ようやく叶った新婚旅行先で永遠の愛を誓った帰り、事故に巻き込まれて亡くなったのだ。
これって本厄のせい? 大厄すぎじゃない?!
妊活だって夫婦生活だってまだまだこれから楽しみにしてたのに!!
前世の「わたし」と、アメリアとしての「わたし」の記憶が重なり、人格もろともひとつになる前、神さま(的な何か)が現れる。
そしてその神さま(的な何か)は、言ったのだ。
「証明して見せてほしいなあ、君の永遠の愛ってやつを」、と。