白沢國男は荒れた小学校に通う冴えない小学生。陰キャとしてクラスメイト以外から完全に孤立、イジメやバッシング、謂れの無い噂は日常茶飯事。だが精神が図太いのか、それとも忍耐強いのか、毎日彼らのイジメを無視し続ける。精神的に擦り切れたのか死んだ魚のような目をしており、どことなく異質な彼の雰囲気を際立たせる。そして無駄にガタイがよいが周りにデブと勘違いされ、小学生とは思えない程に鍛え上げられた筋肉も注目されない。いつも教室の隅っこで黙々と生徒会の業務をこなすか、新渡戸稲造の「武士道」を何度も精読する。その本は何度もイジメで破られたが、その度に丁寧な補修を施してきた。そして無駄に軍事知識に精通しており、軍ヲタとよく言われる。そのせいか、参観日には保護者たちですら彼を避ける。そして彼の保護者は今まで一度も学校に姿を現したことはないからか、余計にである。
そして実際、彼は「己は武士である。」という発言をしている。
それはあくまで彼の表面上の顔。実は彼、とんでもない傷を負った者だった。
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