古の約束により現実世界に異世界原理が適応され始めた世界。
その来るべき時のために働かないことで期を待ち続けた一族がいた。人の身でありながら、竜の血を宿す者たち、後にドラゴNEETと呼ばれる者たちである。その竜の血は新世界においてフィジカル、魔法素質、など何がしらの分野において他の追随を許さぬ力を彼らに現わした。
―竜を制すものが世界を制す―
誰が言ったか、明快な答えに飛びつくままに、世界の政府機関や秘密結社が竜族並び有用種族を奪い合い、人に竜に神魔入り乱れて覇権を争う大戦争が巻き起こる。
「え、俺、人間じゃなかったの!?竜族だったってこと!?」
という戸惑いもそこそこに、竜族の認定とともに『理力干渉能力』という世界を書き換える力を保有していたことが発覚する由緒正しい無職滝田祐志郎28歳、彼は新たなる世界の渦に巻き込まれ、煩悶苦悩するだけでは済まない。秘密機関に監禁拘束されるとともに強制労働を強いられ、絶叫と涙と尿をまき散らす正気喪失スペクタルが今始まる……!