葬儀はしめやかに行われた。
友人は余り多く無かった様で、
本人も家族もそれほど信心深い方では無かったのか
家族葬という形で静かに行われた。
私はその死をとても受け入れられずにいた。
・・・
それから暫くして家にある男が焼香に現れた。
そして一束の小説原稿を私の前に差し出した。
その男は言った。
「これは彼女の遺書です」
それはライトノベルだった。
私は何をふざけているんだと憤った。
そして男を睨みつける。
すると男は真剣な顔で言う。
「そして彼女の生きた証です」
その真剣過ぎる姿に私は怒る気も失せた・・・。
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小説投稿サイトを舞台に、とある女性の死を中心に
そして一つのライトノベルによって伝えられる想いから
繰り広げられる物語。
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※このお話はフィクションです。
大事な事なので2回言います。このお話はフィクションです!
また本作には被災害者の描写があります。
加えてトランスジェンダーの登場人物がおり、その苦悩と葛藤の描写が含まれます。
極力、不快感がない様に配慮をしたつもりですが、もし問題のある箇所がございましたらご相談の上で修正を検討させて頂けたらと思います。
※ライトノベルの定義について:明確な定義はないそうですが、
本作に置いては『軽い文体でわかりやすく書いた小説』とさせてください。
本作はノベルアップ+という別小説投稿サイトにて掲載したものの転載です。
アイリスIF5大賞 123大賞5 ESN大賞7 DNCMOON6大賞 アニセカ小説大賞1 シリアス 現代 日常 青春
読了時間:約229分(114,250文字)