魔法のような豊穣術が現代にある世界。
世界樹の恩恵により、植物の進化で世界は魔豊植物によって文化を築いていた。『豊穣術』。その名の通り豊穣を表す超常現象は、フィクションなどにある魔法と呼ぶにはあくまでも違う。そして、世界樹に選ばれし者には異能力『自然能力者』(セレス)と呼ばれる。
魔豊植物を栽培、管理する教育機関『魔豊高等学校』。
そこに星雪香輔(ほしゆきこうすけ)が飛び級で入学する。幼く残る彼は『自然能力者』であり、世界樹を守護する『梅社』の五家系にして、星雪家『守人』(まもりびと)の次期後継者。
『守人』は世界樹の枝で結界樹を創り、農作物から病害虫を退けていた。しかし、結界樹そのものに影響を与える厄災がいる。蟲魔(コクーン)。病原菌を具現化したような巨大な繭である。その存在は早急に駆除しなくては魔豊植物にさらなる被害が出るのだ。だが、一般には明かされていない更なる脅威がある。繭から羽化し、成虫へと生まれる植物型の蟲魔は自然エネルギーを糧とする。
そう、蟲魔は世界樹と自然能力者の敵だ。だけど星雪香輔は知らない。梅咲初名(うめさきはつな)の出会いこそ、彼の運命が大きく変わることを。
男主人公 学園 現代 超能力 アニセカ小説大賞1 豊穣術 魔法? 農業
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