魔法が存在する世界。
高校入学目前で地味少女は青年と出会う。青年は男と化した少女自身であるらしかった。青年いわく、少女の無意識の魔術によるもので、可能性の中から引っ張り出されたのだという。
少女は青年を自分と認識する一方、違う部分もあり、戸惑ってしまう。
少女から見る青年はとても優秀であり、自分のあるべき姿、目標、憧れに、青年の姿を当て嵌める。少女は青年の影を追いはじめる。
中学時代と大きく変わり、彼女は自信をつけていく。変わったのは中身なのだ。しかし、それを快く思わない者もいる。
そしてある時、少女は現実をつきつけられる。少女は、青年は、本来の人格がもとより淘汰されるものだと認識する。勉学、部活動、家庭、様々な点で頑張れたといえる。しかし所詮、無理をしたところで、本質は変えられなかった。
少女は諦めて地味少女にもどるのか、はたまた青年が諦めて少女の首を……。
何度も書き直したけど、あまり受けないのならもう別の話を書きます。