とある王国の王女として産まれたユウリには生まれつき、呪いによる醜い痣があった。全身を覆うそれは間違いなく不吉なものであり、王国唯一の王女であるが故に、国民に不信感を募らせかねない。
そのことを憂いた王に捨てられてしまい、深い樹海でゴウキという大男を父代わりに育っていく。平和な日々が続いていた中、一つのきっかけでとある精霊と出会う。その出会いがきっかけとなり、自身の能力に気付き始める。
成長と共に明かされていく、異様な才能と呪いの真実。世界の在り方そのものすら揺るがして運命を超えようと奮闘……はできるだけせずにいたい、無気力少女のお話。