19世紀、世界的な産業革命が起きても尚信仰における奇跡は実在していた。
世界有数の信仰と技術開拓の国であるイシュタリア合衆国では未開の大陸、南西大陸開拓ブームが巻き起こっていた。それは1種のゴールドラッシュであり、未だ未開の地である南西大陸は人々の夢を受け入れ、あるいは飲み込んでいく。しかし南西大陸にある物は夢と希望だけではなかった。それは絶望であり、破滅であり、そして紛れもない奇跡だった。13代合衆国大統領は人知れずその奇跡を保護そして保管し、歴史の裏で利用した。
名も無き奇跡はいつしかこう呼ばれる。
「ルークス」