ローテンションで仲のいいダイアナと金としか話さない少女マリーと彼女らを含むセント・マルタ高校一団をのせた星間連絡船アルデバランは、人類が初めて誕生させた人工惑星トリトンに向けて出発した。パイロットを務めるのはワープ航法訓練所の訓練生アポロとスプートニク、そして監督官のセントール、順調に見えた運航に異常が生じる。精神寄生体の支配下におかれたダイアナと金を助けようとするマリーと時を同じくして、アポロは異常が発生した船体の表面で未知の物体を発見する。そこで目にするのは執念に突き動かされて恐ろしい計画を立てた女の日誌であった。アルデバランの災難はさらに続く、突如として襲ってきたのは大きな巨体を持った宇宙龍絶体絶命のピンチにマリーと寄生体との間で対話が行われていた。絶望するマリーを哀れんだ寄生体によって窮地を脱したアルデバラン。パニックに陥った時に現れる人の性とそこから生み出される成長、愛と執着が生み出す莫大なエネルギーは宇宙を舞台にしながらも確かに身近な形で編み出されている。