スバエ商会の末娘であるランディは、家の事情により見知らぬ貴族との婚約が決められてしまう。 自身の行く末に葛藤し自立を決意し、隣国ノーウェリア帝国に逃亡。 お金を稼ぐため、何とか帝国軍の寮への採用をもぎ取れた。 洗濯でも掃除でもなんでもこい！と思ったのも束の間。 任されたのは、超絶美形で世界最強と謳われる魔導元帥アイヴァー・ジグルザンセンのおはよう係。 おはよう係とは？　なぜ平民であるランディが？　どうして元帥閣下の相手を？ 疑問はつきないがもう後戻りはできない。ここで失敗するわけにはいかないのだ。 「元帥閣下、おはようございます。今日も素敵な朝ですね！」 「……（ぐう）」 「それでは強制執行に入らせていただきます（ぼきぼきぼきぼき）」 ――これは自分を並だと思い込んでいる主人公が、商人だった時の機転や体力を生かして困難を乗り越えていくハートフルコミカルストーリー。 基本コミカル８：シリアス２、ハッピーエンドな全71話完結。

卒業パーティーの真っ只中。公爵令嬢のシリエ・パウルセンは自分の婚約者から平民の女性を虐げた罪を問われ、更には婚約破棄の宣言、指輪まで投げ捨てられてしまう。 ――でもいいんですか？　そんなことをして。 ■これは「悪役令嬢」と「婚約破棄」と「もう遅い」と「ざまあ」のよくばり四点セットを目指したら、暗黒物質が出来上がったという話。