日本で普通に飼育されていた金魚のベニッピーは、ある日、水槽の水換えをされている時に、異世界へと召喚される。用意されていた魔法陣の力により、空気に適応し…さらに高い身体能力・強大な魔力・人間並みの思考能力が一気に注がれ、受け取ってしまう。小さい金魚に、人間用の魔法陣はオーバースペックだったのだ。その上、普通ならば「ようこそ異世界からのお客人よ」とか説明するべき連中が、何も言わぬままどこかへ行ってしまった。――なにしろ、出現したのが魚だったから。その隙にとりあえず逃げ出したベニッピーは、偶然たどり着いた海底の龍宮城を、この世界での拠点とする事に決める。その頃、地上で彼を探し始めた人たちは、全く痕跡を見つけられない事に困っていた。――なにせ同じ頃、彼はずっと海底で、勉強と修行に勤しんでいたのだから。 ...その、しばらく後。色々あって、彼が「ヒトの心根を正すために、俺が人類の敵を引き受ける」ことになろうとは…この時の誰にも想像がつかぬ事であった。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2024年02月05日
オリジナル戦記 冒険 男主人公 人外 悪役主人公 現地転生悪役ヒロイン 悪魔 如意棒とチャクラム 剣と魔法 たまにシリアス
読了時間:約708分(353,596文字)