代々大きな魔力を持ち王国を支えてきた魔法一族の家系に生まれたキラ。不吉な赤い瞳と黒い髪を持つ彼女は、人々から赤魔女と呼ばれ忌み恐れられた。しかし、キラは王国一の魔法一族に生まれたにもかかわらず、全く魔力がなかった。そんなキラの秘密は、夢で未来が見れること。
ある日、キラは自分が殺される夢を見た。そして、9歳の時に初めて会った自分の許嫁アレンを見て、彼こそが自分を殺す相手であることを知る。
アレンを恐れながらも、優しいアレンに次第に惹かれていくキラ。アレンと穏やかな日々を過ごしながら、キラは大人になったらアレンとは距離を置こうと決心する。
キラは、アレンのアカデミー入学と同時に彼との交流を絶ち2年が経過した。2年後、アレンと同じアカデミーに通うことになったキラは、入学式の時にアレンと再会した。そこに居たのは、夢で見たのと全く同じ姿のアレンだった。
キラはそこで、アレンが学園のマドンナで聖女と称えられるイレーネとお似合いのカップルと噂されていることを知る。
心に痛みを感じながらもキラは、二人の邪魔をしないよう、アレンとできるだけ関わらないようにしながら、学園で目立たないよう過ごしていた。
一方、アレンは、自分のことを避けようとするキラの行動を不審に思いながらも、キラの秘密を暴き、彼女を逃がすまいと立ち回る。
運命の時が二人に迫る。